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2000.08.09


今年も盆が近づいてきた
僕は 毎年正月を山で迎えるので 盆は両親に顔を見せに帰省することにしている
お墓参りもしなければバチが当たる
実家があるのは 四国の瀬戸内海に面した小さな町だ
製紙業が盛んで
同業者同士 高さを競い合って建てたような煙突が 一日24時間365日煙を吐き出している

突然だが 四国には四国の交通ルールがある
いや 故郷を離れて長く経っているので今は変わっているかも知れない
交通ルールがあったとしておこう
また 松山や高松などでは異なるかも知れないことも前置きしておく

まず
交叉点のシグナルが赤から青に変わった時だ
この時 優先されるのは右左折をする車だ
横断歩道の有無に関わらず 歩行者は車が過ぎたその後で渡らなければならない
田舎のことだ すぐに車は途切れる
もし 余所からの訪問者であるあなたが もちろん知らずにそのルールを破れば
容赦なくホーンを浴びせられることを覚悟しなければならない

次に
ご存じの通り 四国とは八方を海に囲まれた山だ
まず山があり 次に山があり そして山がある
そのさらに向こうにも山がある
従って おのずと曲がりくねった山道が多くなる
そこで 全体の流れの中で守るべきルールが 自然発生的に生まれてくる
細い道路などを走行中 後方から追いついてきた車には道を譲りましょう
ウインカーを点滅させて車を路肩に寄せてもいい
路肩に寄せてから窓から出した腕を前へ振ってもいい
四国の山道をあちこち走ってみれば 一度はこのような光景に出会うだろう
もし あなたが道を譲ってもらったのならば 短く一度 ホーンを鳴らそう
決して長すぎてはいけない トラブルの元だ
相手が地元の人ならば 必ず同じようにホーンを返してくれるはずだ
その時 例えばあなたが都会からの訪問者なら 温かいものを胸のどこかに感じることだろう

もう一つ
先述の理由から 当然四国にはトンネルも多い
南北に四国を貫く高速道路などは
ロード・マップを作成する人が気の毒に思えるほどトンネルが多い
トンネルを抜けると そこは次のトンネルへの入口だった・・・てな風にだ
トンネルで あなたはヘッド・ライトを点灯させるだろう
もし トンネルを抜けてきたであろう対向車が ヘッド・ライトを消し忘れていたら
軽くパッシングをくれてやりましょう
これも あまり連射してはいけない
もしあなたが逆の立場にいたとしたら
四国の人達は必ず同じ事をして教えてくれるでしょう

最後に
余所からの訪問者には とまどうこともあるかも知れない
しかし それらは全て日々の暮らしの中で自然に生まれてきたものであり
また そこに暮らす人々の人情の反映でもある

本州と四国が橋によって陸続きとなり 車で四国を訪れる人も多くなっただろう
サーフ・ボードをルーフに載せた関西圏のナンバー・プレートを付けた車も増えたと聞いている
願わくば 四国の文化とも言えるこれらのマナーを遵守してもらいたいものだ

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